私の書いた短編小説です。
夢の中の幽霊
友人に話しても誰も信じてくれない。だから、あまり期待しないで聞いてほしいと思う。 小さいころから何度も同じ夢をみることはわりとある話で、俺もそういった夢がひとつある。とはいえ、あんまりおもしろい夢じゃなくて、俺は布...
私の書いた短編小説です。
友人に話しても誰も信じてくれない。だから、あまり期待しないで聞いてほしいと思う。 小さいころから何度も同じ夢をみることはわりとある話で、俺もそういった夢がひとつある。とはいえ、あんまりおもしろい夢じゃなくて、俺は布...
取調室はとても簡素なものだった。六畳ほどの室内には窓がひとつあり、奥には袖引き出しのついた机が端にぴっちりと置かれている。部屋の中央には天板に脚を付けただけの机があり、向かい合う形でパイプ椅子が置かれていた。 少年が部...
私は旅行代理店で働いている。新卒で入社してから3年経ち、仕事にもスーツにもだいぶ慣れてきたと思う。だけどハイヒールだけは履き慣れなかったので、底の平らなビジネスシューズを履くことにしている。 私は毎日朝6時に起きて、...
これは私が7歳の頃の話になる。 私の両親は共働きであった。そのため、私は学校が終わると祖父母の家へあずけられ、日が暮れるころに自宅へ帰るという生活をしていた。私の知らない間に両親と祖父母の間で話がすんでいたようで、私...