TRPG(テーブルトークRPG) -ドラクエだって元を辿ればこれが原点-

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はじめに

Geraldshields11 – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=26039413による

ちょっと前にアメリカ人の友人との会話でTRPGという単語が出てきました。会話っていうかLineだから翻訳しながらなんですけどね。彼は軍人さんで沖縄に着任していました。私はお勧めのゲームとかあるかい?って尋ねたら、彼は「TRPGは最高だね!」と言うのです。私は人生の中でTRPGをやったことがありませんでした。なんとなく名前を知っていて、なんとなくこんなゲームなんだろうなぁというイメージを持ってはいましたが、詳しく知らなかったんです。
そんなことがあって、TRPGについてちょっと調べてみようかなと筆をとった次第です。

そもそもRPGってなに?

“RPG – ロールプレイングゲーム”と聞いたときどんなイメージが思い浮かびますか?
私はドラクエとかFFなんかのゲームが思い浮かぶんですけど、調べてみるとその感覚はちょっとずれていました。なのでTRPGを説明する前に、まずTRPGとは何ぞやというところから書きたいと思います。

RPGとは「架空の世界で割り当てられたキャラクターを演じて、謎解きや試練を乗り越えて目的を達成する」というものらしいです。これだけ聞くとまんまドラクエじゃんとお思いになるでしょうが、それを行う状況によって種類が分けられています。

テーブルトークRPG

机の上に専用のシートなどを広げて、参加プレイヤーと対面で行うもの。
通常GM(ゲームマスター)と呼ばれる役割がいて、各プレイヤーが宣言する行動の可否の判定(サイコロやルールブックを使用)やストーリの説明・補足などを行う。GM以外のプレイヤーはそれぞれに役割を与えられ、その人物(種族、性別、性格)になりきってゲームをプレイする。
また、テーブルトークRPGは日本の造語のようで、発祥の地アメリカでは”pen-and-paper role playing game”と呼ばれているようです。(以下 TRPGに呼び方を統一)

外部リンク:テーブルトークRPG – Wikipedia

ライブアクションRPG

LARPと略されることも。現実で行われるため、参加プレイヤーはフィールドの中で自身の身体を使いながらゲームを行う。GMがいることや、プレイヤーに役割を与えることはTRPGと同様。しかし、フィールドが広いためGMが複数人いて主要場所に配置されているみたい。プレイヤーの役割設定が緩いけど、ちょっと前に流行ってた体験型謎解きゲームなんかが近いのかな。

外部リンク:ライブRPG – Wikipedia

コンピュータRPG

これが一番身近なRPGじゃないかな。媒体としてコンピュータを使用して行うもので、GMの役割はコンピュータに任せられます。TRPGでは対話型のため演技の要素が強いのですが、コンピュータRPGの場合は基本的に選択肢を選んでゲームを進めていきます。1人でもできることや、場所を選ばないこと(今はいろんなデバイスでやれるしね)、グラフィック演出などが利点かな。

外部リンク:コンピュータRPG – Wikipedia

MMO RPG

”マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲーム” 
“大規模多人数同時参加型オンラインRPG” 
まず名前が長いよね。ようは前述のコンピュータRPGをネット回線を使うことで大人数でやろうぜっていう形式のゲームです。そのため、多くのプレイヤーとの交流ができる点がよいところなんじゃないかと思います。ネットの普及によって生まれた、新しい形のコンピュータRPGですね。

外部リンク:MMORPG – Wikipedia

TRPGの代名詞 ダンジョンズ&ドラゴンズ

コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、Moroboshiだと推定されます(著作権の主張に基づく) – コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、投稿者自身による作品だと推定されます(著作権の主張に基づく), CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=223468による

そもそもTRPGという言葉がでてきたのは、TRPGの金字塔”ダンジョンズ&ドラゴンズ”(以下D&D)からのようです。それまで卓上の戦争ゲーム(戦時中のシミュレーションなんかでも使われてたと思う)などはあったのですが、それらにファンタジー要素とキャラクターの個性を追加したゲームとして発売。その後、アメリカで爆発的なヒットを記録したゲームです。
個人的な意見ですが、「対話型テーブルゲーム」というのがうけた理由なんじゃないかと思います。対話によって様々な展開が広がり、プレイするたびに違うストーリーが出来上がるところに魅力を感じます。また、やっぱり人間は対人コミュニケーションによる幸福感というものがあって、そういったものがこのD&Dの楽しみに一枚かんでいると思います。

このD&Dは1974年に発売されたTRPGの原点なのですが、ドラゴンや魔物、罠の仕掛けられたダンジョンを探索し、隠された謎(リドル)を解きながら、深部にある財宝や魔道具を回収するというものでした。1970年後期まではD&Dのようなファンタジー要素のTRPGが多かったようですが、以降はSFやホラーなどのジャンルが生まれ、多様化していったようです。

外部リンク:ダンジョンズ&ドラゴンズ – Wikipedia

ダンジョン&ドラゴン 論争とは?

いつの時代にもゲームは非難の的でした。とか、もっともらしく書いてはいますが、こんな昔からしかも海外で騒がれていたとは思いませんでした。
D&Dがあまりにも流行りすぎたため、「殺人意識を増長させる」「自殺者が増える」「悪魔崇拝を推奨している」などと非難されていたようです。最後の”悪魔崇拝”なんてところはお国柄が出ていて、日本に住んでる私からするとおもしろい(不謹慎)かなと思います。

実際のところ、ゲームにのめり込み過ぎて実生活に支障をきたすケースはあると思うのですが、それってほかの文化的行為でも同じじゃんと思ったりします。これは余談ですが、私の好きな小説家の中にも自殺している人が多く、なんにせよ深く傾倒した思考は実生活に影響を与えるんじゃないかな。というのが私見です。

あまり掘り下げると脱線するので詳しく知りたい方は下記を参照してください。

外部リンク:ダンジョンズ&ドラゴンズに関する論争 – Wikipedia

おわりに

自分じゃない誰かを演じてみたい。生まれ変わって違う人生を歩んでみたい。
そういった願望は、多くの人が持っていると思うのです。それらを紙とサイコロで疑似体験することができるのが、TRPGなんじゃないかと。私も試しにやってみたいなと思いました。でも、どこでやればいいのやら。

子供の頃にドラクエやFFを一通りやってきた私ですが、原点となるTRPGはコンピュータRPGよりも自由度が高くて面白そうだなと思いました。

では、機会があればまた。

外部リンク:ダンジョンズ&ドラゴンズ 日本公式サイト

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